HOUSE VISION2/2016東京展
「冷蔵庫が外から開く家」の次に見学した建物は、
「棚田オフィス」
無印良品と建築家 アトリエ・ワンとのコラボレーションによるもの
この建物について、今まで無印良品という企業が提供する商品にいつも魅力を感じ、また、その商品や広告から感じる、人や自然に優しそうな動向やシンプルで自然な雰囲気にいつも興味が引かれる企業と、その考えを最も調度いい形で建物に表現できそうな建築家とのコラボレーションということで非常に興味がありました。
そして、下記にHPから引用したその考えとあわせて、このシンプルな建築物について考えた時、今後、何か未来に通じる新しい住まい方や働き方について、自分なりの答えを出していくために、とても大切で不可欠な本質を含む、良い事例をもらえたように思います。
以下、HPから引用
都市と農村の二拠点居住を構想するコラボレーション。無印良品は、房総半島の中央部にある「釜沼」という集落と交流をしています。日本のどこにでもある里山ですが、米作り携わる人々は高齢化し、田植えや稲刈りをささやかなイベントとして人々を集め、この地のお手伝いをしているのです。
収量は経済的に僅かですが、米作りは経済に質するだけのものではありません。稲は日本の風土そのもの。日本人の文化の中に米が育まれたのではなく、稲の中に日本文化が産み落とされたのです。田の管理は治水の知恵と美しい景観を生み出し、収穫を迎えたのちには余った藁は縄や草鞋、正月飾りになっていきます。そういう暮らしを絶やしてはいけないと、日本人なら直観的に感じます。
パソコン一台でどこでも仕事のできる人たちが、稲田の光景を見ながら仕事をする。そんな拠点が「棚田オフィス」です。
次回につづきます。