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2020-05-28フランス在住の作家、辻仁成さんからのレポートです。

日本では緊急事態宣言が解除されましたが、欧州ではまだまだ「流行は始まったばかりだ」という声もあるそうです。

某月某日、最新のニュース番組で、フランスはロックダウン解除後、第二波の兆候はいまだみられない、と報じられた。でも、何か釈然としない。日本でも緊急事態宣言が解除され、日常が戻りつつあるようだが、しかし、まだコロナが消え去ったわけではない。欧州各国もロックダウンが解除され、確かに一定の成果が出ていることは事実だけれど、ウイルスはまだいっぱい存在している。そんな中、ドイツのメルケル首相が今日、興味深いことを語った。「新型コロナウイルスの流行はまだ始まったばかりなんですよ」ロイターが報じている。メルケルさんはもともと物理学者だ。彼女は欧州でも早い時期から防疫体制を整え第一波の流行を欧州のほかの国よりは上手にコントロールした。学者だからこその先見で、パンデミックを見てきたひとりである。そんな彼女が「抑え込みの成果が出ているけど、ウイルスは消滅したわけじゃない」と警告を発している。そして、「このパンデミックは、実はまだ始まったばかりで、感染の急速な再拡大はおこりえる」と、かなり慎重な見解を示している。同じくフランスのヴェラン保健相も元神経科医だが、同じ日に、ほぼ同じことを言っている。「この感染症をコントロールできるようになってきたけど、まだぼくらはこのパンデミックの中にいるんだよ」


実は、ぼくがずっと、世の中の動きを見ながら、なんか変だな、と思っていたことがある。フランスの友人も、日本の友人も、経済を戻すことを優先して、もちろん、それでいいのだけど、肝心なところで何かをすでに忘却しつつある。頃を同じくして、フロリダは三連休でものすごい人がビーチに集まり、424人の感染者を出した。日本でも北九州市で感染者が8人出たそうだけど、まだ、ウイルスはちゃんと残ってるので、当然こうやって噴出する。実は、ぼくらは新型コロナに、ただ慣れてしまっただけではないのか?

今、パンデミックの流行の中心は南北アメリカ大陸に移った。ブラジルやチリの感染拡大はものすごい。チリは医療崩壊を起こす直前にまで追い込まれている。ウイルスの群れがぐるっと地球を一周している感じだ。アフリカ大陸から医療崩壊の話しやものすごい数の死亡報告がないけど、そもそも医療施設が整っていない国が多いので、情報が掴み切れていない。今現在、どういうことが起きているのか、起こりつつあるのか、まだ分かってないだけで、実はすでに感染爆発が起こっているのかもしれないのだ。

しかし、ぼくのこういう心配をよそに、フランスはロックダウン解除から2週間と2日が過ぎた。集中治療室に入っている人の数も、一番酷い時は7000人を超えていたのに、今日現在、集中治療室にいる患者は1500人まで下がり、死者も毎日千人ほどが亡くなっていたけれど66人まで減った。でも、66人、いまだ亡くなられているのだ。まだウイルスは消えてないし、いつ再拡大するか、分からない。ペストの時はこの状態が一番酷い時期が70年ほど、さらにだらだら欧州全域へ拡大しながら300年ほど続いている。医療技術が全然違うので比較はできないが、ウイルスが残り、人間が油断をすればいつでも襲い掛かってくる状態にあるのは変わらない。

日本で死者が少ない理由を探すニュースが増えているけど、政府が迅速な防疫政策をとったからだという意見もあったが、アジア全体が低い数字(その中では日本は高い方)で推移してきたところを見ると、どうやら日本だけ特別なことが起こっているわけではないようだ。白人、黒人、アジア人では重症化から死へ至るまでの間に異なる要素が存在するようで、統計を比較しても、アジア人は今のところ白人より死亡する確率が低いように見える。しかし、志村さんや岡江さんが亡くなられた現実が消えることもなければ、また、コロナウイルスの変異は早いので、今、南米にいるウイルスが今後どう世界に広がっていくのかを注視し続けないとならない。メルケル首相が言った「まだパンデミックは始まったばかり」というのはこの日記でも過去に書いてきた通りで、物凄く長い戦いの中に人類がいることは間違いない。経済の回復に向かいつつも、常に再び新型コロナが猛威を振るう可能性があることを意識した活動再開にしていく必要がある。

フランスでは「このまま新型コロナが収束するかもね」という意見が出始めていて、もうなかったことのように思っている人がいくらか出てきているし、共同通信によると、オックスフォード大の調査では英国人の5人に1人が「コロナ脅威は作り話しだった」と考えていることが分かった。英国ではすでに3万7千人以上が死んでいるというのに、作り話しにしたいと思う現実逃避的思考は、政権への不満やコロナ疲れが原因であろう。アジアがこのまま収束してくれることを祈りつつも、この感染症を人類がコントロール出来ていないことも一方で現実であることを、つねに頭に置いておく必要がある。 

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