先月の初め、まだ寒くなりだす前、ある建築が気になり六甲山へ訪れた。その建築は、以前に犬島のブログでも紹介した建築家である三分一博志氏の設計による新しい建築(展望台)である。
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今回、あらためて認識できたことは、建築の表面に現れている部分ごとの素材、石、パイ、檜、コンクリートなど、部分的に知っている素材が一つのかたちとして組み合わされると今までに知らない新しいものになる、設計という可能性の大きさだった。またその設計によって、素材も使い方により表情や人に与える気持ちよさが大きく変わるということ、あたりまえのことに奥行きを感じた。高い知の次元で、地球、自然を意識した建築にふれることは、ほんと気持ちがいい。
そして、その建築へ訪れたことにより、何よりも六甲山の魅力を再認識できたことが最も大きな報酬だった。そのような出来事のように、自分が住む地域、家族が育つ街、住む場所の魅力に気がつくきっかけとなる仕事をしていきたいと思う。
いいものを感じた帰り、何か、より一層秋空が気持ちよかった。