3月はじめ、最近完成した谷口吉生氏の建築にふれたく、またその建築となる博物館が紹介する鈴木大拙という方にも大変興味があり、石川県へ訪れた。
金沢が生んだ仏教哲学者・鈴木大拙の考えや足跡を広く国内外の人々に伝えることにより、大拙についての理解を深めるとともに、来館者自らが思索する場として利用することを目的に
開設された博物館。(HPから引用)
道中、建物が見え、敷地に入り建物を出るまでに建物を一通り体験し先ず感じたことは、その建物の大きさ以上の、今までに訪れた最も大きい博物館、美術館とかわらない内容の厚みと満足感への
驚きだった。またその中で鈴木大拙という方が残した仕事にふれ、はかりしれない人間力と偉大さに一段と興味がわいた。とりあえずそこで販売されている多くの本の中から直感的に3冊の本を選び買うことからはじめることになった。これから知る氏のことが楽しみだ。建築家をおいかけることにより出会う偉大な日本の先人たち。建築家に多くの美術館や博物館を建てる機会をあたえる行政、その機会にとても魅力的な建築を設計する建築家やその図面を忠実に再現する職人たち。そして建てられた美術館や博物館で紹介される魅力的な仕事を積み重ねてきた先人たちに感謝の気持ちで満たされます。本当にありがたい。
そのような気持ちにひたり、この旅にあわせて他に計画した場所に訪れる。
金沢21世紀美術館 建築ユニット SANAA
金沢市街
べにや無可有 建築家 竹山聖氏
加賀片山津温泉 建築家 谷口吉生氏
そして最後に、中谷宇吉郎 雪の科学館 建築家 磯崎新氏へ訪れた。
また偉大な先人の仕事にふれることができた。
今回も内容の濃い旅となった。この経験を活かし家づくりにまた励んでいきます。
北陸、最高です。