八月、夏季休暇、用あってアメリカへ訪れた。その日は太陽が沈む前に少し時間ができたので、夕日を眺めたくよく見える場所を探しに車を走らせ、その時間を楽しんだ。
日が沈んですぐ家路についた道中、空の色の変化に気づき、その変化に太陽の位置やその周辺の自然環境の違いによって変わる風景の変化に感心した。そしてすぐ、その自然の一部としていい感じに備わる建物が目に入った。
後で考えると恐らくその感覚は、その建物のちょうどいい場所に窓があり、その自然を反射していたことと、もちろん他の条件も考えられ、その建物に重なるように見える遠くの山なみ、そして湖に浮かぶ桟橋の具合による可能性もあったと思う。しかし、この土地を選んだ施主や建物を設計した建築士が意識的にか、無意識的に工夫したかは分からい、ただ当然のことに、建物をまわりの環境とあわせて考え、計画、設計する重要性が身に染みた。
いかに人為的に作るものを自然な感じであらわせるか。その時に必要とする自分の状態とは 、、、また思いが巡る、その後に寄ったレストランのロビー、絵画のおかげか、先ほどの景色の余韻のせいか、またこのロビーのインテリアも自然な感じがしてよかった、自然な感じ、、奥が深い、、、