昨日、AAFが主催する建築レクチュアシリーズ217へ参加した。三度目の参加にあたり、今回のゲストスピーカーは建築家 西沢立衛氏。会場は、グランフロント大阪にあるナレッジシアター。建築に深く興味を持ち出した頃から気にかかり、数年前に豊島にて設計した美術館へも2度ほど訪れた建築家の話が新しい施設で聞けることに気持ちが昂る。
モデレーターとゲストスピカー3人の話が終わり、いつもながらある気づきと充実した時間に喜びを感じる。今回の鼎談の中で最も強く私の印象に残った内容は、西沢氏が欧州と中国で仕事をした体験で、欧州と中国のような大陸的な考え方、建築のあり方を知ることにより、日本における考え方、建築のあり方が明確になり、その違いを話された部分であった。その内容とは、欧州と中国の考え方、建築のあり方は合理的で主体がはっきりとした名詞的な建築、自然とは分けて考えられた建築であるのに対して、西沢氏が考える日本における考え方、建築のあり方として抽象的で主体が何かはっきりとしない、動詞的な建築、自然とのかかわりやまじわりがある建築であるというところであった。(※上記内容につきまして、私の個人的な解釈もあり感覚的な表現で、拙い文章にてご迷惑をおかけします。雰囲気で読み取っていただくと幸いです)その自然とのかかわりについて、日本的な物事について自分なりにも探求していきたいと思う出来事となった。やはり、仕事にもがき、戦い続けている一流の方々の話に生でふれる体験は、実りが多く、先に希望がわく。これからもこのような行事に参加し、仕事のエッセンスにふれ、自分の行動に結びつけ一人でも多くの方々に精神を豊かにしていただける価値あるものをご提供できるようがんばります。