出雲大社
読む本、読む本、いつも伊勢神宮との関係から登場する神社。伊勢神宮がとても好きな場所だけに、その度に強く興味を持ち、いつか必ず訪れたく願っていた場所。そして今年、そこへ訪れる機会を得ることができた。3月1日、水曜日の朝、出雲大社のもつその場の雰囲気とその建築、そして同じく気にかかっていたその場に建つある偉大な建築家の建築にもふれたく日本海側にむけて出発した。
その建築家は菊竹清訓氏、そしてその建築は出雲大社庁の舎。その道中の車窓から、
一日目は、出雲の手前、同じ建築家によって、出雲大社庁の舎の後に建てられた米子にある東光園で一泊し、一夜を過ごす予定だったので、チェックインまでの間、近くの足立美術館へ行く予定をたてていた。足立美術館は日本庭園が有名で、今回の計画に入れた決定的な理由は、そのホームページから、アメリカの日本庭園専門誌の日本庭園ランキングで12年連続日本一として選ばれているということを知り、今回一泊する東光園も彫刻家・流政之氏の作庭による立派なお庭があり、そして昔、広島にある庭園をもつ石亭という宿で過ごした素晴らしい体験の記憶から、この連続して訪れる機会にそのお庭たちがあらわす日本的なものを深く感じることができそうな予感による。
それから建築家 菊竹清訓氏設計の東光園へむった。
外観があらわれ、はじまる、その建築に対する感覚の働き。それらの働きが、先に進むにつれて積み重なり、一つのストーリーとなっていく。そのストーリーによって広がっていく自分の感覚。そのような体験がこれから先の自分の仕事にも影響していく楽しみを感じると同時に、この建築に関わった方々の大きな仕事に圧倒され、この方々が自分に与えたような素晴らしい体験を自分も自分ができる範囲で、これから出会う方々に素晴らしい体験を与えることができるか心配になり、だけどやってみないと分からないと強く思い返す。なんにしろ、よい結果を出すためにも、継続して学び続けるしかないと気持ちを新たにする。そのようなことを思いながら中へと進む。
ロビーで受付を済ませ、そのホテルで働く最初の方にふれ部屋へと進む
そして浴場へ
ひと浴びして、至福の時間、地元のビアを部屋で頂く。
そしてゆっくり部屋で時間を過ごし、夕食、当館の食事どころの個室へ。またそこで働くとても親切な方から、山陰の郷土料理を頂き、地酒を頂く。
旅の醍醐味。しあわせな時間。
翌日、朝食の前にお腹をすかせたく日の出前に起きランニングにでかける。
ちょうど日の出に海岸へたどりつき、山からあらわれる太陽を眺め、気持ちいい朝の時間を楽しんだ。
ホテルに戻る道中、背後から太陽に照らされ、朝靄につつまれた大山がとても美しかった。それからホテルへ戻り、
空中庭園を通って朝食へ。そして念願の出雲へ向かった。
(出雲大社庁の舎 菊竹清訓氏設計)
今回、出雲へ行くことが決まり、建築では菊竹清訓氏の著書「代謝建築論」読み、また別の著者の本で出雲大社にまつわる神話を学んだ。そのおかげさまで、その場所で濃厚な時間を過ごすことができ、また一段と日本のもつ歴史の厚みや歴史の素晴らしさを感じることができた。これからも、いい未来をつくるためにも歴史を学び、今日おきる出来事を柔軟に受け止め全力で挑んでいきたい。今回もいい旅でした。
山陰も最高です!