夏季休暇の終盤、小豆島の余韻のこる中、行き溜めている、まだ訪れたことの無い建築にふれたく滋賀県は近江八幡市で藤森照信氏が新しく関わった建築と日本人のアーティストで、とても素晴らしい感性をお持ちの吉岡徳仁氏が、京都の山科区にある将軍塚青龍殿に「光庵」という茶室をデザインし、その建築が期間限定で展示されているということで訪れた。藤森照信氏の建築は、5~6年前、静岡県浜松市にある秋野不矩美術館へ訪れて以来だった。
滋賀県近江八幡市、駐車場と敷地を仕切る塀をこえてすぐの写真
ラ コリーナ近江八幡
深い軒が気持ちよく、軒先からたれる草が、はじめてだけど、懐かしい感じのする雰囲気でした。
そして中へ
美味しそうなお菓子が多くある中、
最も気にかかった どらソフトをゲット
食べおわり2階へ
カフェ。天井にある黒色は炭です。
そして藤森照信建築を十二分に楽しみ、京都へ
青蓮院へ
受付を済ませ
そして、ガラスの茶室「光庵」へ
まずはじめに目に飛び込んでくる京都の街を囲む山々と空
舞台の左手に「光庵」
先に訪れた近江八幡で藤森氏がかかわった建物にも共通して、この京都にある建築を見て感じ、先ず頭によぎったことは、この各々の建築達は周囲にある山々やその土地の風景に自然となじみ、確かに新しい建築であると同時に、ずっと前からもその場所にあるような感触だった。そこで、吉岡徳仁氏のサイトに掲載されている「光庵」についての内容を読み返した。
上略
元来、茶道は閉じられた小宇宙という空間の中で生み出されました。この光庵は、茶道の文化の延長線上にある茶室ではなく、なぜこのような日本人が持つ特有の文化が生み出されたのかという根源を問うものです。この空間には、伝統的な茶室にとって重要な要素である、掛け軸や、花、畳はありません。床には、ガラスの塊によって、水が造り出す美しい波紋を連想させるような煌めきが広がり、また、ある時間になると天井からは太陽の光とプリズムによって七色の虹色が現れ、光の花となります。その小宇宙的な茶室という空間から、自然と共に生み出される時間を知覚化することで、物質的なものから解放され、自然と一体化することで、感覚の中に存在する日本文化の本質を見ることを考えました。
下略
(吉岡徳仁氏のサイトから引用)
最後の三行で、その感触の理由が薄っすらとうかんだようでした。
素晴らしい試みに出会えた体験となりました。
そしてお庭へ
滋賀に京都、まだまだ奥が深く、好奇心が尽きない素晴らしい場所です。