去年末、12月のはじめ、奈良へ訪れた。宿は、長い間行きたかった奈良ホテル。それは、一年の締めくくりとして、自分の好きな土地、好きな建築で、ゆっくりと2015年を振り返り、そして偉大な建築に刺激を受けながらも英気を養いたい気持ちで今回に選んだ場所でした。奈良ホテルの設計は、東京駅の設計でも知られる偉大な建築家 辰野金吾氏。そして今、1909年に奈良公園の一角に創業し、100年以上の時を経ています。その歴史の中で、人として歴史を作ってきた数多くの偉大な人物達がこのホテルを訪れていることにも感銘を受け、特に、1922年にアルベルト・アインシュタインが訪れていることを知り、これ以上に無く興奮したことを今も覚えています。偉大な日本の建築家による宿に、人類史上とても貴重な偉業を成し遂げてきた人物達の思い出がつまったホテル、そして今回、この感動を一層引き立ててもらえた、このホテルで働かれる、丁寧で気配りがあり、何よりも働く誇りが伝わる人々に最も感動した旅でした。
チェックイン後、奈良公園へ
ホテルを出て先から自然に囲まれた心地よい雰囲気
日々過ごす無機質な工業製品の世界から離れ、ある豊かな世界観の深みに浸れる環境です
奈良ホテルにあるカフェへ、最も好きな場所のひとつ
ここでA.アインシュタインも、、と妄想
赤い絨緞の上を歩き部屋へ
翌日、早起きして、早朝における他の時間帯と異なる建物や周辺の雰囲気を楽しむ
そしてチェックアウト後、この旅もうひとつの醍醐味
偉大な建築家 吉田五十八氏が設計した大和文華館へ訪れた
奈良、本当にいい土地です。
次は、緑が生い茂る時期にまた来たい。