2011-11-24表現するということ、

11月の初め、今回が最終展覧会、「宗教」へ海をゆっくり眺めたくフェリーで向かった。ａｍ５:４０出発。

これで一年を通して４度、四国は丸亀市に位置する大好きな建築家が設計した美術館で行われている、気に長くかかっていた人物、杉本博司氏の個展に訪れたことになる。

正直、４度の個展だけではこの方が長く積み重ねてきた具体的な背景ははっきりとは見えないし、この方の活動についてもまだまだ到底批判もできない。しかし、「科学」「建築」「歴史」そして今回　、4度の個展に触れ、その度に意識した全ての個展に共通するコンセプト「読めない先を見るために、、、アートの起源へと遡り、さらに人間の意識の起源を辿る、、、」から、自分の中にある真の問題へ少し近づける大きな気づきはあった。それは、言葉で表すと抽象的になってしまうが、過去の積み重ねから今があり、人はその時々に新しい問題に直面し、振り返り、今を見つめ、近い将来を思い、小さくても、大きくても新しい方法でその問題を乗り越えてきた。今から前へ進みたければ　、行うことが小さくても大きくても新しくなければならない。新しい何かを表現するためには、自分の立つところから過去を振り返って歴史を学び、今の状況と照らし合わせ、近い将来にどう影響するのか考え、実行し続けることだと感じた。新しさについて、また考えを深めることができた。よかった。そしてその帰り、地元高松の地域を活性させるため新しい切り口で臨む集団が企画した、その地域の特産と職人技にデザイナーを掛け合わせたお土産、讃岐の和三盆を手に入れ、
そして、また海が眺めたくフェリーで家路についた　、、、

最終展覧会に記されていた言葉
「古来より変わらぬ姿を保ち続けているであろう『海』、、、」
という言葉を思い出しながら　、、、　カシャ　っ　。